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【レビュー】映画『黄龍の村』レビュー!予測不能のジャンルチェンジに歓喜する痛快エンタメ

いつも当ブログに遊びに来てくださり、本当にありがとうございます!休日の夜や、ちょっと一息つきたい時に、おすすめの映画や本を紹介しているこのブログですが、今回は邦画界に旋風を巻き起こした「あの」話題作を取り上げたいと思います。

今回ご紹介するのは、2021年に公開された映画『黄龍の村』です。監督を務めたのは、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどで今最も注目を集めているアクション映画の新星・阪元裕吾監督。もう、この監督の名前を聞いただけでワクワクしてしまう映画ファンも多いのではないでしょうか?

本作は公開前からSNSや口コミで「絶対にネタバレを踏まずに見て!」と話題になっていた作品です。私自身もその噂を聞きつけ、情報を極力シャットアウトして鑑賞したのですが……結果から言うと、もう最高でした!今回はそんな『黄龍の村』の魅力を、たっぷりと語っていきたいと思います。まだ見ていない方はもちろん、すでに見た方ともこの熱量と興奮を共有できれば嬉しいです。それでは、さっそく映画の世界へ飛び込んでいきましょう!

目次

あらすじ

レンタカーに乗ってキャンプ場へと向かっていた、北村優希たち8人の若者グループ。彼らはワイワイと騒ぎながら夜の山道を走っていましたが、運悪く車のタイヤがパンクしてしまい、携帯の電波も届かない山奥で完全に立ち往生してしまいます。途方に暮れながらも助けを求めて山の中を歩き始めた彼らは、やがて奇妙な雰囲気を漂わせる「龍の神様」を祀る村、睦美村(むつみむら)にたどり着きます。

村人たちは一見すると親切で、見知らぬ若者たちを温かく迎え入れてくれました。「一晩泊まっていきなさい」と勧められ、豪華な夕食まで振る舞われる一行。美味しい食事とお酒に酔いしれ、安心しきって眠りにつく彼らでしたが、この村には恐ろしい秘密が隠されていました。翌朝、彼らを待ち受けていたのは、村人たちによる狂気に満ちた儀式。村人たちの真の目的は、若者たちを「黄龍」への生贄として捧げることだったのです。絶体絶命のピンチに陥り、次々と狂気の村人たちの手に落ちていくかのように見えた若者たち。しかし、物語はここで誰も予想しなかった驚愕の展開を迎えることになります。

見どころ

本作の最大の魅力であり見どころは、なんといっても中盤で起きる「ジャンルの完全な反転」にあります。序盤から中盤にかけては、ホラー映画の王道とも言える「パリピな若者たちが田舎の怪しい村に迷い込み、因習に囚われた狂気の村人たちに襲われる」という、いわゆる「村ホラー」「スラッシャーホラー」のテンプレを非常に丁寧に、そしてどこか滑稽に描いています。観客は「あぁ、この子が最初にやられるんだろうな」「この村人たち、絶対おかしいよな」と、ある種の安心感(?)を持ってホラー展開を楽しむことができます。

しかし、物語が中盤に差し掛かった瞬間、映画の空気は一変します。それまでのじっとりとしたホラーの雰囲気が嘘だったかのように、画面は一気にスピード感と爽快感に溢れるものへと変貌を遂げるのです。この切り替わりのカタルシスこそが、本作が多くの人を熱狂させた理由です。

さらに見逃せないのが、日本を代表するアクション監督である園村健介さんがアクションコーディネートを手掛けている点です。登場人物たちが繰り広げる肉弾戦や格闘アクションは、単なるインディーズ映画の枠を遥かに超えた、世界レベルの本格的な仕上がりになっています。キャラクターそれぞれの個性に合わせた戦闘スタイルや、流れるようなカメラワーク、そして骨の砕けるような重い打撃音など、アクション映画としての完成度が異常に高いのです。狂気に満ちた村人たちに対して、ある「圧倒的な力」が蹂躙していく様は、見ていて拍手喝采したくなるほどの爽快感があります。

感想

実際に鑑賞してみて一番に思ったのは、「ホラーかと思ったら、途中から完全にアクションだった」ということです。最初は「『ミッドサマー』や『悪魔のいけにえ』みたいな、じわじわと嫌な気持ちになる村系ホラーなのかな?」と身構えて見ていました。実際、序盤の村の不気味さや、妙にテンションの高い若者たちの描写は、ホラー映画あるあるの「フラグ建築」として非常に秀逸でした。

ところが、あの「大転換」が起きた瞬間のカタルシスたるや!思わず画面の前で「えええっ!?」「嘘でしょ!?」と声を出して笑ってしまいました。そこからの展開は、もうただただ「最高」の一言。溜まりに溜まったフラストレーションを、超絶怒涛のバイオレンスアクションで一気に吹き飛ばしてくれる展開に、脳汁が出まくりました。

阪元裕吾監督の過去作である『ベイビーわるきゅーれ』でも感じましたが、この監督は「日常の中に潜む異常な強さ」を描くのが本当に上手いです。一見すると普通(あるいはちょっとイタい)若者たちが、実はとんでもない戦闘スキルの持ち主であり、狂気には圧倒的な暴力で対抗するという構図は、現代の私たちが抱えるストレスをスカッと解消してくれるような魅力があります。ホラー映画特有の「理不尽な恐怖」に対して、「理不尽なまでの強さ」でねじ伏せていく展開は、痛快以外の何物でもありません。66分という短い上映時間の中に、エンターテインメントの全てが詰め込まれたような、大満足の一本でした。

こんな人におすすめ

・スカッとする痛快な映画を見たい人 ・『ベイビーわるきゅーれ』など阪元裕吾監督の作品が好きな人 ・ホラー映画の定番展開にちょっと飽きてきた人 ・本格的な格闘アクション、マーシャルアーツが好きな人 ・予想を裏切られるどんでん返し展開を楽しみたい人 ・短い時間でサクッと、でも濃密な映画体験をしたい人

まとめ:ホラーの皮を被った超絶アクション映画の傑作!

というわけで、今回は映画『黄龍の村』のレビューをお届けしました。 最初は不気味な村を舞台にしたホラーとして観客を油断させ、中盤から一気にトップギアの格闘アクション映画へと変貌を遂げる本作。そのギャップとカタルシスは、他の映画ではなかなか味わえない唯一無二の体験です。

SNSで「ネタバレ厳禁」と言われていた理由も、見終わった後なら痛いほどよく分かります。この映画は、最初の「驚き」を味わうためにあると言っても過言ではありません。もしまだ見ていない方がいらっしゃったら、ぜひ今すぐ前情報を入れずに見てみてください。きっと、中盤の「あの瞬間」に、思わずニヤリとしてしまうはずですよ!

「動画と読書の栞」では、これからも皆さんの心に刺さるような面白い作品をどんどん紹介していきます。次回の更新もぜひ楽しみにしていてくださいね。それでは、素敵な映画ライフを!

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