MENU

【伊坂幸太郎】『マリアビートル』で再会!前作『グラスホッパー』から引き続き登場する魅力的なキャラクターたちを徹底解説【つながり】

こんにちは!「動画と読書の栞」へようこそ。いつも当ブログに遊びに来てくださり、本当にありがとうございます!管理人の私ですが、最近また大好きな伊坂幸太郎さんの作品を読み返していまして、どっぷりとその魅力的な世界観に浸かっています。

今日ピックアップするのは、殺し屋たちが大集結する大傑作エンターテインメント小説『マリアビートル』です!ブラッド・ピット主演で『ブレット・トレイン』としてハリウッド映画化もされた本作。疾走感あふれる東北新幹線を舞台に、個性豊かすぎるキャラクターたちが入り乱れる群像劇は、何度読んでもページをめくる手が止まりませんよね。

さて、この『マリアビートル』ですが、実は前作にあたる『グラスホッパー』の続編的な立ち位置であることをご存知でしょうか?もちろん『マリアビートル』単体でも十二分に楽しめる設計になっているのですが、前作『グラスホッパー』を読んでいると「あっ!あの時の!」とテンションが上がってしまう嬉しいサプライズがたくさん仕掛けられているんです。伊坂作品の醍醐味といえば、やっぱり過去作のキャラクターが別の作品でふらっと再登場するところですよね。世界線が繋がっていると実感できた瞬間のワクワク感は、読書好きにとってたまらないご褒美です。

そこで今回は、「『グラスホッパー』に引き続き登場する人物」に焦点を当てて、彼らが『マリアビートル』という新たな舞台でどのような活躍を見せてくれるのか、じっくりと語っていきたいと思います!前作からのファンの方はもちろん、「まだ『グラスホッパー』は読んでいないよ」という方にも楽しんでいただけるよう、親しみやすさを第一に、愛を込めて解説していきますね。それでは、東京発・盛岡行きの新幹線へ、出発進行!

目次

鈴木 —— あの「一般人代表」が、まさかの新幹線に同乗!?

まずはこの人から紹介させてください!前作『グラスホッパー』の主人公であり、我々読者に一番近い目線を持った「一般人代表」の鈴木です。

前作の鈴木は、妻を亡くした復讐のために裏社会に足を踏み入れ、押し屋や自殺専門の殺し屋、ナイフ使いといった物騒すぎる連中に巻き込まれて散々な目に遭っていました。読んでいて「鈴木、逃げてー!」と何度叫びそうになったことか(笑)。そんな、どう考えても裏社会に向いていないあの鈴木が、なんと本作『マリアビートル』でもしれっと再登場するんです!

現在の鈴木は、裏社会からすっかり足を洗い、学習塾の講師として真面目に生きています。あんなに恐ろしい体験をしたのだから、もう二度と物騒なことには関わりたくないはず……なのですが、伊坂幸太郎ワールドの運命の糸は彼を放っておいてはくれませんでした。鈴木は、本作の主人公の一人である「世界一運の悪い殺し屋」七尾たちと、偶然にも同じ東北新幹線に乗っているのです。

彼が新幹線に乗っている理由は、あくまで学習塾の合宿か何かに関連するまっとうな仕事の延長です。しかし、その車内で偶然にも七尾や、果物コンビの殺し屋・檸檬、そして見た目は優等生なのに中身は純粋悪の中学生・王子などと接触することになります。

特に印象深いのが、悪魔のような中学生・王子との絡みです。王子は大人を心理的に操ることに長けており、他の乗客たちを巧みに騙して自分の思い通りに動かしていくのですが、鈴木だけは少し違いました。鈴木はかつて裏社会で「本物のヤバい奴ら」を見てきた経験があるからこそ、王子の言葉の端々から漂う異常性にどこか気づいているような、独特の警戒感と距離感を見せるのです。学習塾の先生という視点から子どもを観察しつつも、過去のトラウマが警鐘を鳴らすようなこの絶妙なバランス感は、前作を読んでいるとニヤリとしてしまうポイントです。

読者としては、「鈴木!その子には関わっちゃダメだ!」とハラハラしながらも、かつての死線を潜り抜けた彼なら何とかしてくれるかもしれない、という期待も抱いてしまいますよね。塾の講師という平穏な日常を手に入れた彼が、再び殺し屋たちの非日常と交差する瞬間は、前作ファンにとってはたまらない最高のファンサービスとなっています。

押し屋 槿(あさがお) —— 日常に潜む恐怖の暗殺者、再び

次にご紹介するのは、前作『グラスホッパー』で鈴木が血眼になって追っていたターゲットであり、作中で最も底知れぬ恐怖を放っていた殺し屋、「押し屋」こと槿(あさがお)です!

彼の仕事は非常にシンプルかつ残酷。ターゲットを交差点や駅のホームなどで「背中からポンと押す」だけ。それだけで交通事故に見せかけて対象を暗殺してしまうという、まるで都市伝説のような恐ろしい存在です。しかも彼には、鋭い勘を持つ奥さんと可愛い子どもたちがおり、一見するとごく普通のマイホームパパにしか見えないというギャップがさらに恐怖を煽ります。

本作『マリアビートル』では、彼自身が新幹線に乗るわけではないのですが、物語の外部で非常に重要な役割を果たしてくれます。今回はなんと、本作の主要キャラクターである木村雄一(元殺し屋のアル中)の父・茂が可愛がっていた「繁(しげる)」という人物を仲介屋として、槿は仕事を請け負っているんです。この「誰が誰と繋がっているか」という伊坂作品らしい見事な伏線と人間関係の交差点には、思わず唸ってしまいますよね!

槿は仲介屋の繁と一緒に、渉を助けるために病院へと急行します。このシーンの槿の頼もしさといったらありません!前作では得体の知れない不気味な敵として鈴木を翻弄した彼が、本作では味方(少なくとも木村側の人間)として動いてくれるこの胸熱展開。「あの押し屋が動いてくれているなら、渉くんは絶対に助かる!」と、読者に絶大な安心感を与えてくれました。

そして期待通り、槿は病院に迫っていた刺客(渉を殺害しようとした人物)を見事に処理します。その手口はやっぱり、彼ならではの美学が詰まったものでした。交差点という日常の風景の中で、まるで息を吐くように自然に、対象を車道へと押し殺害するのです。一切の証拠を残さず、ただの不運な事故として処理させてしまう槿の恐るべき手腕は、続編でも一切の衰えを見せていませんでした。彼のスマートすぎる暗殺シーンは、背筋が凍りつつも、その鮮やかな手口にどこか感嘆の息を漏らしてしまう魅力があります。

スズメバチ —— 車内に潜む猛毒。恐怖の男女コンビ

最後にご紹介するのは、毒蜂のような鋭さと恐ろしさを持つ殺し屋、「スズメバチ」です!彼らも『グラスホッパー』からの続投組ですが、前作を読んだ方なら、その名前を聞いただけで「あの危険な奴らか!」とピンとくるのではないでしょうか。

なにせ彼らは、前作『グラスホッパー』において、業界でも名を知られていた寺西という人物をあっさりと殺害し、その名を裏社会に轟かせた実力者ですからね。本作でもその不気味な存在感は健在で、物語に強烈なスパイスを加えてくれています。

実は「スズメバチ」というのは単独の殺し屋ではなく、男女のコンビで活動しているプロフェッショナルなんです。本作『マリアビートル』では、新幹線の密室という特殊な空間を最大限に利用し、完璧なカモフラージュで登場します。なんと、スズメバチ(男)は車掌に、そしてスズメバチ(女)は車内販売員に扮して、乗客たちの中に完全に溶け込んでいるのです!

これ、めちゃくちゃ怖くないですか?新幹線の中で一番疑われない存在、むしろ乗客が困ったときに頼りにしてしまう存在に、最凶の殺し屋が化けているんですよ。七尾や蜜柑、檸檬たちが血で血を洗う死闘を繰り広げているそのすぐ側を、「お弁当はいかがですか〜」とワゴンを押しながら笑顔で通り過ぎる車内販売員がスズメバチだったなんて、読んでいる最中に正体に気づいた時は鳥肌が立ちました。日常風景に非日常の恐怖が溶け込んでいるこの演出は、まさに伊坂マジックです。

そして彼らの最大の目的であり、物語のクライマックスにおける衝撃の展開となるのが、裏社会の大物・峰岸の殺害です。峰岸といえば、蜜柑と檸檬が命懸けで護衛していたターゲットの親玉であり、絶対に手出しできないような巨大な権力を持つボスです。しかし、スズメバチ(男)は車掌という乗客から怪しまれない立場をフルに利用して峰岸に接近し、彼らの代名詞とも言える「毒」を使って、見事に峰岸を殺害してのけます。

この瞬間、新幹線内のパワーバランスが完全に崩壊し、物語は誰も予想できないラストへと一気に加速していくのです。前作からその恐るべき実力が語られていたスズメバチが、最後の最後で物語の根幹をひっくり返す大活躍(?)を見せる展開は、伊坂幸太郎さんのプロット構築の巧みさを象徴しています。読者の予想を裏切り、期待を上回るスズメバチの暗躍は、本作のハイライトの一つと言っても過言ではありません。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?今回は『マリアビートル』に登場する『グラスホッパー』からの続投キャラクターである、鈴木、槿、スズメバチの3組について熱く語ってみました!

伊坂幸太郎さんの作品は、こうやってキャラクターたちが作品の垣根を越えてリンクしていくのが本当に楽しいですよね。それぞれのキャラクターが背負っている過去や、彼らなりの哲学、そしてかつての経験を知っていると、同じシーンでも全く違った奥行きを感じることができ、不思議なほど物語への没入感が高まります。

もし「『マリアビートル』は読んだけど『グラスホッパー』はまだ読んでいない」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ前作も手に取ってみてください!鈴木の壮絶な過去や、槿の恐るべき暗殺の全貌、そしてスズメバチの暗躍の原点をより深く知ることができ、もう一度『マリアビートル』を読み返したくなること間違いなしです!逆に「前作は読んだけど続編はまだ」という方は、ぜひ彼らの新幹線での活躍を目撃して、伊坂ワールドの真髄を味わってくださいね。

これからも「動画と読書の栞」では、大好きな小説や映画の魅力をたっぷりとお届けしていきます。皆様の読書ライフがさらに豊かなものになるよう、少しでもお手伝いができれば嬉しいです。記事のご感想や、「私はこのキャラクターが好き!」「このシーンで驚いた!」といったコメントも大歓迎ですので、ぜひお気軽に書き込んでくださいね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!また次回の記事でお会いしましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次